論破王、『ひろゆき』さんの著書『1%の努力』を読んでみた。
最近は、多動の一環として読書に勤しんでおります。
先日、本屋に立ち寄ったところ今や『論破の人』のイメージが定着している西村博之さんの著書『1%の努力』がたまたま目に入って『ひろゆき』さんは見てて面白い人だし買ってみようかなと思いこの著者を手に取りました。
価格:1,650円 |
もう、この帯のひろゆきさんの表情がたまらないですね。
内容も『1%の努力』とタイトルにある通り、いかに最小の努力で成果をあげるか?
長期的な目線を持ち『より良い選択肢』を取れるような「考え方の考え方を」を教えてあげるよ!という本です。
ここからは、なるほどなその考え方は面白いなと思ったところをいくつかピックアップしていきたいと思います。
目次
1.『働かないアリ』
有名な話で、アリは任された仕事を一生懸命にこなして餌をせっせと運んだり掃除を頑張ったりする『働きアリ』とダラダラして外をプラプラするまさにプー太郎のような『働かないアリ』の2タイプに分かれると言われています。
しかし、サボているように見えてたまに有り得ないほどの大きな餌を見つけて巣に報告して、『働きアリ』が餌を運んでくれる。
この『働かないアリ』のようにお金や時間にとらわれずに暇な時間を作るとチャンスが見えてくるようになります。
2時間かかる仕事を1時間または30分で終わらせるか考え続けてサボる能力を磨いていくと自ずと『1%の努力で』最大の成果を得ることができるのではないでしょうか?
やりたいことが見つからない人は一度、ニートのように暇な時間を作ってみると暇を潰すためにやりたいことが見つかったり、新たな閃きがあるかもしれません。
2.『片手は常に空けておけ』
「幸運の女神の前髪」という話があります。
これは、幸運の女神には後ろ髪がなく女神が過ぎ去ったらもう掴むことができないというお話です。
チャンスは突然やってくるものです。
スケジュールをひたすら詰めて片っ端から対処しようとして「頑張ればどうにかなる」「努力で解決しよう」と考えていると両手は常にいっぱいで突然訪れるチャンスを掴む余裕がなくなります。先ほどの『働かないアリ』のように暇な時間を作って片手を空けておかないとチャンスを取り逃がすことになります。
地道な努力を続けていればいつかは成功するという固まった思考は危険だと感じました。
3.『壺に何を入れるか』
自分にとって大きな岩=人生でもっとも大切なものは何だろうか?
はじめに自分の人生で一番大切な岩を先に入れることによってやるべき優先順位がはっきりします。
優先順位がはっきりすることによって物事を逆算して考えられるようになります。
後から水や砂利なんてものは入れることができるのです。
「すぐに稼げるようになる!」「未経験からでも個人で稼げるプログラマーになれる」など情報の刺激を受けやすい現代で優先順位がはっきりせず路頭に迷い人生を不幸にしないためにも大きな岩を決めて捨てるものを決めると人生はきっと開けて行くのではないかと思いました。
4.『なくなったら困るもの』
「喜んでいる人の笑顔がみたい」
「社会の役に立ちたい」
これらは後付けにで、あるいは就活サイトが作り出した綺麗事とひろゆきさんは述べていて「それがないと自分が困る」が核にあるべきだと言っています。
「2ちゃんねる」も匿名で何かを吐き出す場所はなくなったら困る体験だと思ったから作られた。
誰がどう思っているのかはどうでもよくて、自分がないと困ると強く思ったからやる。そう感じたものを安定収入にしていくことがいいのではないでしょうか?
5.『肉屋を応援する豚』
日本人は聞き分けのいい人が多すぎて、いつか自分が殺されてしまう状況にある豚が、肉屋の営業を心配してしまい、ついには自分が屠畜にされてしまうという話に例えた話です。
例えば、残業代を支払わない企業や、年金資金が足りない政府などが肉屋だとします。どう考えても残業分のお金は支払ってもらうべきなのですが、「まぁ、みんな大変だとね」と聞き分けよくしてそれを許してしまっています。
そうやって聞き分けをよくしているといいように扱われて、しまいには自分が屠畜されてしまうということです。
もっと自分本位で生きる『働かないアリ』になるには聞き分けの良い豚になってはいけません。
皆さんも聞き分けの良い豚になっていませんか?
ex.『ひろゆきさんの赤羽幼少時代』
ひろゆきさんの父親は公務員で税務職員として働いていたようです。
国税局の人だけが住める団地に住んでいたようです。
近くには団地がありそこでは生活保護も多く、友達の親も共働きだと家賃も上がってしまうので戦略的に離婚も多くそれが団地では普通だったようで子供も皆、夫婦関係なんてただの紙切れ何だと心にわかっていたのです。
団地は貧乏人も多く、生活保護で暇な人も多かったために団地の地域全体で競争もなくダラダラ子育てしたり支えあって共同体のように生活している様子を幼少の頃から見ててそれが当たり前だったようです。
また、ひろゆきさんが高3の時に飲み会をして交番に連れてかれた際に父親が呼び出されたのですが、父親は叱ることもなくずっと「ヘラヘラ」と笑っていたそうです。
番組などでひろゆきさんがヘラヘラ笑っている姿をバックボーンを知っていてみるとほっこりしますね。
ひろゆきさんが普通に生活保護でもよくない?などと発言することがありますが、幼少の頃から(言い方は悪いですが)下の人たちの生活を実際に見てそれでも食いっぱぐれる人がいなかったことや十分幸せに生きている様子を経験してこその発言なのだと感じました。
最後に『1%の努力』は読み物として楽しめることはもちろん、「この考え方の方がより良い選択肢が取れるよね」と遺伝や才能でどうにもならない点をどうカバーするかなど参考になる考え方をインプットすることができました。
そして1 ページに対する文字数も少なく、とてもスラスラと読めて1日で全部読めるくらい読みやすい本です。
ありがとうございました。
価格:1,485円 |